歩きながら食べるものが美味しそうなのはなぜだろう?

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ワッフルを食べながら歩く女性
 作りたてのワッフルを売るお店が近くにあった。
 そこでワッフルを買った人たちの幾人かはそのまま手に持って去って行き、又、別の人たちは鞄にそっとしまって店を離れて行く。お店から僕のいる方向へ、時折、ワッフルを手に持った人が歩いてくる中で、二人の女の子が同じワッフルを食べながら談笑している姿が印象に残った。
 僕は、外でものを食べるのはみっともないと言われて育ったので、こんな風に食べながら歩くことに抵抗があって出来ない。”食事は屋内でするもの”的な考えが強かったのかもしれない。でもクレープの出現が固定概念を変えたんじゃないかと思うのだ。
 あれが日本に伝わった後、売店がたくさんできたことで、クレープを食べながら歩く光景が増えたような気がするのです。
 屋外でものを食べるって言うのは、やっぱりマナー違反とみなされやすい。普通の電車内で、ハンバーガー食べてたりしたら、何だコイツとか思うでしょ?
 だけどそれがクレープだとか、たい焼きだったりすると一転、カワイイというイメージに変わってしまうんだな、これが。しかも、食べてる人が女の子だったりしたら、更にカワイイ度が上がりまくりですよ。恐るべし、スイーツ・マジック。
 友達と同じものを食べながら歩くというのは、人間にとって楽しいひと時の象徴であったりする。
 誰かと一緒にご飯を食べると、会話がはずんだりして美味しいっていうじゃないですか。美味しいから会話が弾むのか、会話が弾むから美味しいのかはわからない。
 でも、それは一つの連帯の形だと思うのだ。今、自分の感じている味覚を回りの人も感じている事で、時と場所を共有しているような感覚が強く感じられるのだろう。
 彼女の食べるワッフルがすごく美味しそうに見えた。
 それはただ、味の美しさだけではないだろう。
 友達と、美味しいものを食べて同じ時を過ごすという、至福の瞬間が感じられたからだと思うのである。