ようこそ日本へ

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撮ったばかりの写真を確認する欧米人女性

 正月の雰囲気が好きだ。
 特に神社仏閣の周辺の、人がたくさんいて、露店がたくさん出る賑わった感じが、活気というものを感じさせてくれるから。初詣に着物姿の女性が増えて、華やかな景色が多くなるのも理由に挙げられるかもしれない。
 最近は外国からの観光客も初詣に増えたような気がする。神社の建築様式が物珍しかったり、人が大勢並んで参拝している姿が興味を引くのかもしれない。
 神社の一角で、社をを背景にして自撮り写真を撮る女性がいた。彼女も外国から来たゲストの様だった。自分のスマートフォンを見て、取れた写真を確認するとまたどこかへと去っていった。
 実になんでもない光景。世界中で行われていることで、特別な光景ではないのだけれど、 外国からのゲストが日本で写真を撮っているということに少し嬉しさを感じるのだ。
 観光で日本に来ている人を見かけるたびに僕はこう思う。
 日本に興味を持ってくれてありがとう。
 日本に来てくれてありがとう。
 彼女が自分の国に帰った後も、この写真は記念の1枚として、スマホの中に残り続けるだろうか。写真の中の景色は極東の国の姿を広めてくれるだろうか。
 もしそうなるのなら、こんなにうれしいことはないと思う。広がっていった光景が、新たな人の日本という国への興味を呼び起こすのだから。たくさんのゲストがこの国をその目で確かめに来ることを、心から願います。
 自分の暮らしている国が、他の国の人から、つまらない所だと見なされていたら、悲しいだろう?
 スマホをポケットにしまうと、彼女は社から離れて去っていった。
 彼女は再び日本に来てくれるのかは分からないのだけど、もし来ることがあれば、僕らはこう言うだろう。
 ようこそ日本へ、と。

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