2017年08月一覧

日本の休日

 夕方が近くなっても雲のない夏の日には、太陽はまだ強くあたりを照らしていた。  海岸から続く道を家路につく人がまばらに歩く頃、先を歩く人影の中に、ラグビーボールをお互いにパスしながら歩いている姿が...

うちわを配る人

 海水浴の季節が来ると、海岸には海の家が軒を連ねる。ビアガーデンのようなものもあり、カウンターを置いたバーのようなものもある。そして、プールや遊具を置いたアトラクションのようなものもある。きっと大き...

世界で一番可愛いポーズ

 花火が打ち上げられる会場に向かって、人の列が続いていた。どれだけ多くの人がいるのかわからないが、会場にはまだ、人が入れる余裕がありそうだった。ゆっくりではあるが、人は整然と流れていく。  特別な日...

浴衣姿でセルフィーを

 花火大会の会場に向かう人の列は絶え間なく流れていた。浴衣姿の人たちが幾重にも重なって目の前を通り過ぎて行った。突然、途切れた人の流れの合間に手をピンと伸ばして、立ち止まっている女の人が見えた。手に...

待ち人はいつも退屈

 駅に隣接するビルの柱の脇に、女の子が立っていた。  夏の日の昼を過ぎた頃で、日差しは強く、地面から跳ね返ってきた光にもまだ熱が残っている。ビルのひさしが彼女を強烈な光から守っていた。彼女は誰か...

潮風に吹かれて

 海岸は風が強いところだ。さえぎるものが何もない海の上を走ってきた風が、勢いを保ったまま吹き付けてくるのだから。その中を鮮やかな青のブラウスと白いスカートの女性が砂浜を歩いている姿が目に留まった。...

波打ち際で

 夏になって気温が上がると、人は寒かった頃を懐かしんで、冷たいものを追い求める。多くの人が川や海へやって来て、水に触れることで、夏の到来を感じるのだ。  多くの人がやって来て賑やかになった海岸で...

イヤホンをつけながら

 駅のコンコースへとつながる広くて長い通路の上を、人が波になって進んでいた。僕の乗った流れのすぐ横には、反対へと流れていく波がある。  色々な人がすれ違って、後ろへ去っていく中で、耳に手を当てて...