浴衣姿を写真の中へ

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カメラに向かってポーズを作る浴衣姿の女性 夏祭りにやってきた人が賑わいを作り出していた。
 色々な人がやって来ている。一人で歩いている人もいれば家族連れ、友達連れで何人グループで歩いていたりもしていた。そんな中で彼と二人連れの女の人が通りかかった。彼女は一旦立ち止まって自分にカメラを向けると、1回シャッターを切った。彼と再び歩き出した彼女は、カメラの背面を見せながら彼に話しかけた。
 しばらく二人で言葉を交わした直後、彼はカメラを彼女から受け取ると今来た道を数歩下がって、カメラを構えた。
 今度は彼が、彼女のために写真を取るのだ。それはいい。自分の手を使った自撮りと違って、全身が撮れるだろう。今日のために着てきた浴衣がすべて写真に収められるのだ。彼女は背筋を伸ばして立ち、カメラに対して少し斜めになるように体の向きを変えた。そして手を持ち上げると、ピースサインを作って笑みを浮かべた。
 人の賑わいと、祭りの楽しい雰囲気が彼女の笑顔に、彩りを足しているようであった。シャッターが切られるまでの間、時が止まったかのように彼女は動かない。美しい姿が留められるのなら、時間が止まったままならいいのにと願う。
 でも、時は再び動き出した。彼女はピースサインを解いて手を下ろし、彼は駆け寄ってきて彼女にカメラを渡した。彼女はカメラの背面を暫く見ていた。
 彼女が彼の方へとほほえみかけると、二人は再び歩き出した。