視線の先にあるものは

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体を傾けて遠くを伺う女の子 駅に面した通路を沢山の人が、歩いていた。皆、それぞれの方向に向かって、進んでいく。駅を素通りしていく人、改札口を抜けていく人、すぐ近くのショップへと吸い込まれていく人。
 そんな中で、ゆっくりと歩いている女の子を見かけた。
 どこに向かおうとしているのかわからなかった。道に迷って、先に進むことを躊躇しているようにも見えた。
 彼女は不意に体を傾けて、先をうかがう仕草を見せた。なにか高いものがあったのか、それとも光の反射で見えにくかったのか。
 そこには色々なものが並んでいる。
 重要なお知らせを表示した電光掲示板。
 列車の行き先表示。
 壁に貼られたポスター。
 運賃が書かれた表。
 何が視線を捉えたのかはわからない。でも、その先にあるものこそ、彼女を向かうべき所に導く大切なものなのだ。だから、体を傾けて先を見ている。
 彼女のとった仕草は未来を探す姿勢ではないだろうか?これからどこに行くのか、どうすればいいのかを探しているような。だから、彼女のポーズが興味をかきたてるのかも知れない。
 彼女が見つけた何かが、歩みを抑えていたものを取り去ったようだ。彼女は体をまっすぐにすると颯爽と去って行った。