可愛らしさとは何か

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口に手を当てて笑いながら歩く女の子 街の人通りの多い所に立って、流れていく人々を眺めた。
 いろいろな人が歩いて行く。男性、女性、フォーマルな出で立ちの人もいれば、カジュアルな格好の人もいる。その中で友達と並んで歩く女の子に目が留まった。彼女は長い黒髪を下げて、パステルカラーのカーディガンを着ていた。フレアスカートが大きく広がって、一歩踏み出すたびに、波のように揺れる。まさに女の子の装い、といった感じがした。彼女は目を細めて友達との話に笑いながら、口元に手を当てて歩いていた。どうして彼女に目が留まったのだろうか?
 彼女の可愛らしさが興味を引いたのだ。
 彩度を抑えた色使いや、大きく広がるように作られた服が少女を想像させて、攻撃性というものが感じさせない。
 人は子供の頃、意図的に人を傷つけたりしないし、目の前のことを純粋に楽しんでいる。そういった優しさ、楽しさが服を通して表現されているように思えるのだ。少女らしい服装を自分の服として選ぶことで、彼女はなりたい自分として、少女らしさを残している女性を選んだのだろう。それが感じられるから、可愛らしさはが伝わって来るのかも知れない。
 彼女の目を細めて笑う表情が、限りなく優しく感じられた。口に当てた手を再び元に戻すと、彼女は歩いて行った。