馬との友情

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馬の首を叩く女性 大きな公園や総合スポーツ施設の中には乗馬クラブが作られている所がある。広い場所が柵で区切られていて、馬が歩きやすいようにに砂が敷かれている。
 馬場の上では、馬に乗って乗馬の練習をしている人がいた。インストラクターの指導に従って、ゆっくり歩かせたり、少し早く走ったりして馬場を回り続けている。鞍の上で手綱を握っている女性も、ただ乗っかっているわけではないようだった。馬の歩きに合わせて腰を動かして体重を移動したり、足や手綱をうまく使ったりしないと思い通りの方向へと進めないらしい。
 しばらく練習した後、インストラクターの掛け声で習熟を測る検定が始まった。
 馬の背の上の彼女は、馬場の上にできた足跡をなぞるように馬を歩かせたり、走らせたりしている。インストラクターが検定の終了を伝えると、馬はゆっくりと馬場の中央へと進んで行き、歩みを止めた。彼女は馬の首のあたりを軽くたたいて、検定を無事に歩き切ったことをねぎらった。
 彼女のこうした優しさが乗馬には必要なのだろう。一緒になって歩くのは、バイクのような無機的なものではなく、生きた動物なのだから。友情や信頼を持つことで、馬は応えてくれるのかも知れない。
 馬は彼女の気遣いを感じ取ったのかはわからない。だが、再びゆっくりと歩きだした。