優しい光の下で踊る

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踊る少女 秋分の日を過ぎると、北半球では太陽が空を動く軌跡が低くなり、陽の光は地上を照り付けるものから優しい明りを与えるものへと変わっていく。沸騰するような空気は去り、暑さも寒さも感じない心地よい空気が地上を包んでいた。
 明るく照らされた秋の日の休日に、二人のティーンエイジャーの女の子たちが公園の芝生の上でダンスをしていた。
 慣れた振り付けだったらしく、彼女たちは流れるような動きで体を動かしている。
 手を打ったり、回したりしたかと思うと、大きく上へと伸ばした。そのまま左右へ大きく広げると、体の前で交差させる。足でステップを刻みながら交差させたり、地面を蹴って体を回転させていろいろな動きを作り出していた。
 彼女たちの前では、もう一人の女の子が、スマートフォンを友に向けている。踊っているいる姿を動画に収めているようだった。
 ダンスはただ踊っているというわけではない。体の動きによる感情や心を表現なのだ。速い動きで次々に手や足を滑らかに動かす振り付けの中に、彼女が感じている楽しさが込められているように思えた。
 降り注ぐ秋の優しい陽の光の下で彼女は踊り続ける。ステップが刻む軽快なリズムは、彼女の気持ちを表しているに違いない。