おどけた仕草で笑いを誘う

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笑顔で指をさす女の子 たくさんの店が軒を連ねる大きな繁華街には、休日ともなると大勢の人が行き交うようになる。アパレルストアの多いブロックで、友達同士で歩いているティーンエイジャーの女の子達がいた。彼女たちは流行りの服を上手に着こなし、帽子やブーツで着飾っていた。一目でファッションに気を使っていると分かる。
 一人の女の子が次に入る店を友達に向かって指さした。親指と人差し指を伸ばした格好のいいハンドサインを作り、やや大げさに腕を上げて、アパレルストアの方を示している。今まで話しながら歩いていたためか、口元からは笑みがこぼれている。
 彼女の仕草を可愛いと感じた。それは、友達を笑わせてやろうという企みが見えたからかも知れない。手をピストルのような形にして、わざわざ腕を大げさに動かして見せる。それは笑わずにはいられないだろう。それが彼女たちが今を楽しんでいる雰囲気となって、可愛いと感じさせたのだと思う。可愛らしさとは、姿だけでは決まらないのだ。
 彼女の仕草を見て、友達も同じようにピストルのようなハンドサインを作り、ストアを指差して確認し合った。皆に笑顔が広がっていく。弾んだ声で話しながら、彼女たちは店の中へ吸い込まれていった。